病気や事故などによって脳が傷つくと、何らかの高次脳機能障害を生じることがあります。
高次脳機能障害は外見からわかりにくく、医療、福祉、介護の現場でも障害を見逃されたり、適切な支援を受けられないことがあります。
高次脳機能障害の回復には時間が必要です。
3年、5年、10年と年単位でゆっくりと回復していきます。
このため、退院後の生活にこそ、高次脳機能障害のことを正しく理解した支援が必要です。
しかし、群馬には、住み慣れた地域でリハビリテーションを継続したり、同じ障害を持つ人と出会ったり、それぞれの希望にそった支援を受けられる場がほとんどありません。
ぐんま脳損傷者地域拠点プロジェクトは、地域の中に、回復と社会参加を支える居場所をつくるため設立されました。
ゆっくり、焦らず、地に足つけて、悩みや苦労を明日へのエネルギーに変え、それぞれの希望する未来へ 一緒に進んでいきませんか。
ぐんま脳損傷者地域拠点
プロジェクト 会長 繁野玖美
2023年7月から群馬県の「高次脳機能障害に対応できる医療機関」について調査を行ってきました。これは、群馬県のHPに掲載されている、「高次脳機能障害に対応できる医療機関」70機関を対象に行ったものです。
70機関のうち、画像診断と神経心理学的検査が可能と回答し、現時点で開業している25機関を対象に、外来で高次脳機能障害の診断を受けられるか尋ねました。
何故このような調査を行ったかというと、私のこれまでの経験から、発症や受傷時に高次脳機能障害の診断がないまま、10数年以上が経過し、「記憶できない」「感情のコントロールが難しい」「集中できない」などの高次脳機能障害による行動障害で困っている方々が地域の中におられたからです。診断がないため必要な福祉サービスを利用できず、ご高齢のご家族がお世話をしている場合もありました。
さて、結果は、初診で外来受診が可能で、診断を受けられる医療機関は15機関でした。そのうち、必要性に応じて精神障害者保健福祉手帳や精神の障害者年金の診断書を書いて頂ける医療機関は14機関でした。医療機関によっては紹介状や事前相談が必要な機関もあります。
この情報をHPやSNSに掲載することによって誤解を生むこともあると考え、お手数をおかけしますが、情報を必要な方はぐんま脳損傷者地域拠点プロジェクトのお問い合わせフォームからご連絡ください。
これは編集画面用のサンプルです。
「プレビュー」から実際の見た目をご確認ください。